MENU

会社から弔電を送るときのマナー|送る範囲・差出人の名義・宛名・文例・いつまでに

会社から送る弔電のマナー
目次

社員の家族や取引先の関係者が亡くなったとき、会社として弔電を送る場面は意外と多いものです。ところが、「どこまで送るのか」「差出人は誰の名前にするのか」「いつまでに届ければいいのか」など、いざ担当になると迷うことがたくさんあります。

この記事では、会社から弔電を送る範囲、差出人の名義と宛名、締め切りと申し込み方法、そのまま使える文例まで、総務・秘書・管理職の方向けにまとめました。


結論:会社から弔電を送るときの基本

  1. 送る範囲は慶弔規程で決める:規程がなければ、社員本人・社員の親・配偶者・子、取引先の代表者や役員の近親者などを目安にします。
  2. 差出人は会社名+代表者名が基本:部署として送るなら「〇〇部一同」とします。
  3. 宛名は喪主、届け先は斎場:通夜の前までに届くよう手配します。
  4. 辞退の有無を確認する:香典・供花の辞退でも、弔電まで辞退されていなければ送って構いません。

会社から弔電を送るのはどこまで?

会社に慶弔規程がある場合は、それに従います。規程がない場合は、次の範囲が一般的な目安です。

相手送ることが多いケース
社員本人社員が亡くなったとき
社員の家族親・配偶者・子が亡くなったとき(祖父母や兄弟は規程による)
取引先代表者・役員・担当者本人や、その近親者が亡くなったとき
役員のOB・関係団体付き合いの深さに応じて判断

家族葬で辞退されている場合

最近は家族葬が増え、「香典・供花はご辞退します」と案内されることが多くなりました。このとき、弔電まで辞退されていなければ、弔電は送って構いません。弔電は遺族の手間がかからず、お返しも不要なので、辞退の対象外とされることが多いからです。

ただし、「弔電もご遠慮ください」と明記されている場合は、送らないのがマナーです。迷うときは、社員本人や先方の担当者に「弔電はお送りしてもよろしいでしょうか」と確認しましょう。

(少しだけ僕の体験談です)
取引先の社長のお父様が亡くなったときのことです。家族葬のため、香典や供花は辞退するという連絡でした。
どう対応すべきか社長に相談したところ、弔電を送るよう指示があり、会社のトップの名義で弔電をお送りしました。
後日、先方から「祭壇に飾らせていただきました。温かいお言葉をいただき、親族一同救われました」という丁寧なお礼状をいただきました。


差出人の名義の書き方

送り方差出人の書き方(例)
会社として株式会社〇〇 代表取締役社長 〇〇〇〇
部署として株式会社〇〇 営業部一同
役員・上司の連名株式会社〇〇 取締役 〇〇〇〇/部長 〇〇〇〇(3名程度まで)

遺族が「どこの会社の誰からか」をすぐ分かるように、会社名・役職・氏名は省略せずに書きます。弔電は葬儀で読み上げられることもあるので、会社名の読み方を申し込み時に伝えておくと安心です。


宛名と届け先

  • 宛名:喪主のフルネームあてにします。喪主がわからない場合は「故 〇〇〇〇様 ご遺族様」とします。
  • 届け先:通夜・葬儀を行う斎場(葬儀会場)に送ります。自宅で葬儀をする場合は自宅あてです。
  • 確認すること:斎場の名前・住所・電話番号、通夜と告別式の日時、喪主の名前と故人との続柄

文中で故人を呼ぶときは、喪主から見た続柄に合わせた敬称を使います。

故人(喪主から見て)敬称
父ご尊父様
母ご母堂様
夫ご主人様
妻ご令室様(奥様)
息子ご令息様
娘ご令嬢様

いつまでに送る?当日でも間に合う?

弔電は、通夜の前まで、遅くとも告別式が始まる前までに届くよう手配します。式の中で読み上げられることがあるため、開式の数時間前には届いているのが理想です。

多くの電報サービスでは、当日のお届けにも対応していますが、当日配達の受付締め切りが決まっています。訃報を受けたら、できるだけその日のうちに申し込みましょう。締め切りの時刻はサービスや地域によって異なるので、申し込み前に必ず確認してください。

告別式に間に合わなかった場合は、無理に弔電を送らず、後日お悔やみの手紙を送る方法もあります。


弔電の申し込み方法と費用の目安

  • 電話で申し込む:NTTの電報(115番)などに電話して、文面・宛先を伝えます。
  • インターネットで申し込む:各社の電報サービスのサイトから、台紙・文例を選んで申し込めます。法人向けに請求書払いができるサービスもあります。

費用は、台紙の種類と文字数で決まります。シンプルな台紙なら数千円程度、押し花やプリザーブドフラワー付きの台紙なら1万円を超えるものもあります。取引先の代表者あてなど、格式を重んじる場合は、落ち着いた上品な台紙を選びましょう。


会社から送る弔電の文例

社員の家族が亡くなったとき

ご尊父様のご逝去の報に接し、社員一同、心よりお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかとお察しいたします。安らかなご永眠をお祈りいたします。

取引先の代表者が亡くなったとき

貴社代表取締役社長 〇〇〇〇様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、貴社ならびにご遺族の皆様に心より哀悼の意を表します。

取引先の関係者の家族が亡くなったとき

ご母堂様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。在りし日のお姿をしのび、心より哀悼の意を表します。

個人として送る弔電の文例(友人・上司・同僚あてなど)は、こちらの記事にまとめています。

弔電の文例|友人・会社(上司/同僚/取引先)別にそのまま使える例文とマナー


弔電で避けたい言葉

  • 重ね言葉:重ね重ね、たびたび、ますます、くれぐれも(不幸が重なることを連想させるため)
  • 直接的な表現:「死亡」「死去」は「ご逝去」、「生きていた頃」は「ご生前」と言い換える
  • 宗教による違い:キリスト教や神式の葬儀では、「ご冥福」「成仏」「供養」などの仏教の言葉は使わない

宗教がわからない場合は、「謹んでお悔やみ申し上げます」「哀悼の意を表します」など、宗教を問わず使える表現にしておくと安心です。


よくある質問

Q. 家族葬で「香典・供花は辞退」とあります。弔電も控えるべきですか?

A. 弔電まで辞退すると書かれていなければ、送って構いません。「弔電もご遠慮ください」とあれば控えましょう。

Q. 供花と弔電は、両方送るものですか?

A. どちらか一方でも失礼にはなりません。付き合いの深い取引先や、社員本人が亡くなった場合は、両方送ることもあります。慶弔規程で決めておくと迷いません。

Q. 弔電の費用は会社の経費にできますか?

A. 一般的に、会社の経費として処理されることが多いです。社員やその家族あては福利厚生費、取引先あては交際費として扱うのが一般的ですが、詳しくは経理担当者や税理士に確認してください。

Q. 弔電を送ったら、香典も別に必要ですか?

A. 会社として送る場合は、慶弔規程に従います。弔電だけ、弔電と香典(弔慰金)の両方、など会社によって異なります。


まとめ

  • 送る範囲は慶弔規程で決める。社員の家族や取引先の近親者が目安
  • 差出人は「会社名+代表者名」、部署なら「〇〇部一同」
  • 宛名は喪主、届け先は斎場。通夜の前までに届くよう手配する
  • 香典・供花の辞退でも、弔電まで辞退されていなければ送ってよい
  • 宗教がわからなければ、宗教を問わない言葉を選ぶ

会社からの弔電は、遺族にとって「故人や家族が大切にされていた」と感じられる、心のこもった贈り物です。形式を守りつつ、早めに手配しましょう。

関連記事

あわせて読みたい
弔電の文例|友人・会社(上司/同僚/取引先)別にそのまま使える例文とマナー 訃報を受けたとき、どうしても参列できない場合や、距離感的に香典や弔問は控えたい場合に、弔電(お悔やみ電報)は気持ちを丁寧に届けられる方法のひとつです。 ただ、...
あわせて読みたい
部下の親が亡くなったときの対応|上司がすべきこと・香典の相場・かける言葉 部下から「親が亡くなりました」と連絡を受けたとき、上司としてどう声をかけ、何を手配すればいいのか、とっさに迷う方は多いものです。部下にとっては人生でも特につ...
あわせて読みたい
上司の親が亡くなったとき|香典の相場・参列しない場合のマナー・お悔やみの言葉 上司から「親が亡くなった」と連絡を受けたとき、どんな言葉をかければいいのか、香典はいくら包むのか、葬儀には行くべきなのか――立場が上の人だからこそ、失礼がない...
あわせて読みたい
家族葬のとき会社への連絡はどこまで?伝える範囲・タイミング・文例まとめ 身内に不幸があったとき、家族葬にする場合でも会社への連絡は避けられません。 ただ、「どこまで伝えるべき?」「社内に広まるのが不安」「香典や弔電は辞退したい」な...
あわせて読みたい
会社の人の親が亡くなった時の香典|渡さないのは失礼?相場と出さない場合の伝え方 職場の人から「親が亡くなった」と知らせを受けると、香典を渡すべきか、渡さないと失礼にならないか、迷う方は多いものです。とくに最近は「会社として香典は出さない...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

父を亡くした際、深夜にもかかわらず短時間で葬儀社を決める必要があり、何も分からないまま手配を進めた経験があります。
その後も会社への連絡や各種手続きに苦労し、「事前に知っていれば防げた不安や混乱」が多いことを痛感しました。
同じように戸惑う方が少しでも減るよう、実体験をもとに情報を発信しています。

目次