こんにちは、小野です。
私の地元は関東ですが、両親は地方からの出身者です。
そのため我が家のお墓は福岡にあり簡単に通えるばしょではありません。
今までは親戚が管理してくれていましたが、その親戚も高齢化を迎えて今後は管理も難しくなってくるのかなと思います。
そこで1つの選択肢として墓じまいを調べ初めました。
必ずお勧めするというものではなく、1つの考え方と思っていただければ幸いです。
この記事では、墓じまいの流れをやること順に整理し、墓じまい後の供養方法(改葬先)も含めて、選び方までまとめます。
「何から始めればいいか分からない」を、「この順でやれば進む」に変えるための内容です。

墓じまいとは?やることは大きく2つだけ
葬儀費用を少しでも抑えたい場合、全国平均の半額以下で対応実績のある葬儀社への相談も選択肢のひとつです。
よりそうのお葬式墓じまいは、ひとことで言うと「お墓を整理して、遺骨を別の供養先へ移すこと」です。
やることは大きく2つに分かれます。
- ① 遺骨を移す(改葬):新しい供養先を決め、必要な許可を取って移す
- ② 墓所を返す:閉眼供養→遺骨の取り出し→墓石撤去→更地にして返還
墓じまいが大変に見えるのは、これが同時進行に見えるからです。実際は「改葬先を決める→許可→取り出し→撤去→納骨(供養)」の順で一本道にできます。
墓じまいの流れ(全体図)
まずは全体像です。細部より先に、工程を頭に入れておくと落ち着きます。
- 親族で方針を共有(トラブル予防)
- 新しい供養先(改葬先)を決める
- 現在の墓地管理者(寺院・霊園)へ相談する
- 石材店へ見積り(撤去工事)を依頼する
- 改葬許可申請の書類を集め、役所で許可を取る
- 閉眼供養(魂抜き)を行い、遺骨を取り出す
- 墓石撤去・整地して墓地を返還する
- 新しい供養先へ納骨(または散骨など)する
この中で「詰まりやすい」のは、だいたい②改葬先と⑤書類です。逆に、ここさえ固まれば、残りは作業として進みます。
ステップ1:親族で「揉めない共有」を最初にやる
墓じまいは、正解が一つではありません。だから揉めるポイントも決まっています。
先に共有しておくと、あとで説明コストが激減します。
共有しておく3点(この3つで十分)
- なぜ墓じまいをするのか(遠方で管理できない/後継者がいない/維持が難しい など)
- 供養先をどうするのか(永代供養、納骨堂、樹木葬、散骨、手元供養など)
- 費用を誰がどう負担するのか(目安だけでも決める)
言い方は短くていいです。長い説明ほど、論点が増えて揉めやすくなります。
ステップ2:墓じまい後の供養方法を決める(改葬先)
墓じまいで一番重要なのは「遺骨の行き先」です。ここが決まらないと、役所の手続き(改葬許可)も前に進みにくくなります。
供養方法は、大きく分けて次の5つです。
1)永代供養墓(合祀・個別)
管理や継承の負担を減らしながら、寺院や霊園が供養を続けてくれる形です。
「家族が遠方」「子どもに負担を残したくない」場合に相性がいいです。
合祀(他の方と一緒)か、一定期間個別かで費用も変わります。
2)納骨堂
屋内施設に遺骨を安置する形です。アクセスの良い場所を選べるので、年配の親族がいる場合も現実的です。
期限付きの契約(一定期間後に合祀など)もあるため、契約条件は要確認です。
3)樹木葬
自然志向の供養として人気です。樹木の下に納骨するタイプ、プレート型、合祀型など形が幅広いのが特徴です。
「お墓を持つ」より軽く、「散骨」より形が残る、という中間に位置します。
4)海葬【海洋散骨】などの散骨
「墓石を持たない」供養です。自然に還す考え方に近く、維持費がかかりにくい一方で、親族の理解が必要になりやすい面もあります。
海葬【海洋散骨】を検討する場合は、費用相場や流れを先に整理しておくと決めやすいです。
5)手元供養(自宅保管・分骨)
遺骨を自宅で供養する形です。「すぐに改葬先が決められない」場合の一時的な選択として検討されることもあります。
ただし、墓地から遺骨を動かす場合は、自治体手続き(改葬許可)が関わるため、流れの確認は必須です。
改葬先が決まったら、次は「今のお墓の管理者への相談」に進みます。
ステップ3:現在の墓地管理者(寺院・霊園)に相談する
墓じまいは、勝手に進めると揉めやすいです。まずは管理者に「墓じまいを検討している」と伝えます。
寺院墓地の場合は、檀家の関係(離檀)も絡むため、最初の伝え方が大事です。
伝える内容は3つ(短く)
- 墓じまいを検討していること
- 改葬先(または候補)があること
- 手続きと閉眼供養の日程を相談したいこと
ここで無理に正当化しようとすると話がこじれます。
淡々と「管理が難しくなった」「今後の負担を減らしたい」という現実を軸にすると進みやすいです。
ステップ4:石材店に見積り(撤去工事)を依頼する
墓じまいの費用で大きい割合を占めやすいのが、墓石の解体・撤去・整地です。
見積りの段階で確認したいのは、次の4点です。
- 撤去範囲(墓石だけか、外柵や基礎まで含むか)
- 運搬・処分費(石材の処分、搬出経路の制約)
- 整地の内容(更地の状態をどこまで求められるか)
- 工期(閉眼供養→取り出し→撤去の段取りに合うか)
寺院や霊園によっては「指定石材店」がある場合もあります。指定があるかどうかは、早めに確認しておくと二度手間が減ります。
ステップ5:改葬許可申請(役所の手続き)を進める
墓じまいの中で「手続きの芯」になるのが、改葬許可申請です。
改葬(遺骨を別の墓地等へ移すこと)には、市区町村の許可が必要になります。
改葬許可申請で出てきやすい書類
自治体によって細部は異なりますが、一般的に次の書類が中心になります。
- 改葬許可申請書(自治体の様式)
- 埋葬(埋蔵)証明書(現在の墓地管理者が証明)
- 受入証明書(使用承諾書等)(新しい供養先の管理者が証明)
- 必要に応じて:戸籍(除籍謄本)、本人確認書類、改葬承諾書など
実務で大事なのはこの2点です。
- 改葬許可は「今お墓がある自治体」に申請する
- 遺骨が複数ある場合は、申請も複数(遺骨ごと)になることがある
書類が揃うと、役所で改葬許可証を交付してもらい、改葬先(新しい供養先)へ提出して納骨する流れになります。
ステップ6:閉眼供養(魂抜き)→ 遺骨の取り出し
お墓を閉じる前に、閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です(宗派や考え方で異なる場合があります)。
当日は、僧侶の読経があり、その後に納骨室を開けて遺骨を取り出します。
当日にバタつかないための準備
- 誰が参列するか(代表者だけでも可の場合が多い)
- お布施・供物などの扱い(寺院の案内に合わせる)
- 遺骨を運ぶ容器(風雨対策、破損防止)
- 車で移動するなら積み込みの導線
ここは「気持ちの区切り」になる場面です。長くやるより、丁寧に短く整えるほうが、あとに残りやすいと感じます。
ステップ7:墓石撤去 → 整地 → 墓地返還
遺骨を取り出したら、石材店が墓石の撤去と整地を行い、墓地を返還します。
返還時の状態(どこまで更地にするか)は、寺院・霊園の規定で変わります。
「更地=何も残さない」なのか、「砂利まで」なのか、最初の見積り時に確認しておくと揉めにくいです。
ステップ8:新しい供養先へ納骨(または散骨など)
改葬許可証が発行されたら、改葬先の管理者へ提出して納骨します。
永代供養墓、納骨堂、樹木葬はここで区切りがつきやすいです。
散骨の場合は、自治体や受け入れ先の扱いが異なる場合があるため、事前に確認して段取りを固めるのが安心です。
海葬【海洋散骨】の流れは、こちらで時系列に整理しています。
海葬【海洋散骨】の流れ|申込み〜当日までを「やること順」に解説
墓じまいにかかる費用の目安(どこで増えるかが重要)
墓じまいの費用は「これ」と言い切れません。理由は、墓地の規模、立地、石材の搬出難易度、寺院との関係、新しい供養先の種類で大きく変わるからです。
ただし、費用が増えやすい場所はだいたい決まっています。
| 費用項目 | 内容 | 増えやすいポイント |
|---|---|---|
| 墓石撤去・整地 | 解体、搬出、処分、整地 | 墓地が山間部/搬出が難しい/外柵が大きい |
| 閉眼供養 | 僧侶へのお布施など | 寺院の慣習、地域差 |
| 行政手続き | 改葬許可申請など | 書類取得の回数、郵送対応の有無 |
| 新しい供養先 | 永代供養墓、納骨堂、樹木葬など | 個別安置期間、立地、プラン差 |
| 遺骨の運搬 | 移送、梱包、保管 | 遠方移動、複数体、日程がタイト |
「想定より高かった」が起きやすいのは、撤去工事と供養先のプラン差です。見積りと契約条件の確認だけで、後悔はかなり減ります。
墓じまいでよくあるトラブルと回避策
1)親族間の意見が割れる
「供養の形」をめぐって割れやすいです。
回避策は、最初に供養方法の候補を3つ以内に絞って、比較の土俵をそろえることです。選択肢が多いほど揉めます。
2)寺院との話がこじれる(離檀の問題など)
感情が絡むと長引きます。
回避策は、理由を正当化しすぎず、淡々と「管理が難しい」「今後の負担を減らしたい」に固定すること。
条件交渉より、スケジュールと手続きを先に固める方が進みます。
3)改葬許可申請で書類が揃わず止まる
回避策は、改葬先(受入証明)を先に確定し、現在の墓地管理者(埋葬証明)に早めに依頼することです。
「改葬先が未定」のまま書類を動かすと止まりやすいです。
4)撤去工事が想定より高い・追加が出る
回避策は、見積り段階で「撤去範囲」「整地レベル」「搬出経路」「追加になり得る条件」を書面で確認すること。
言った言わないを避けるだけで揉めにくくなります。
墓じまいのチェックリスト(この順番で埋めれば進む)
- 改葬先(永代供養/納骨堂/樹木葬/散骨/手元供養)を決める
- 現在の墓地管理者へ相談する(閉眼供養の日程の方向性)
- 石材店の見積りを取る(撤去範囲と整地)
- 改葬許可の書類を集める(受入証明→埋葬証明→申請)
- 閉眼供養→遺骨取り出し→撤去工事
- 改葬先へ納骨(または散骨)して区切りをつける
この順番に沿って進めると、途中で迷子になりにくくなります。
よくある質問(Q&A)
Q1. 墓じまいは、まず何から始めればいいですか?
最初は「改葬先(供養方法)」を決めるのが一番早いです。改葬先が決まると、役所の書類(受入証明など)が動き、全体が前に進みます。
Q2. 改葬許可証がないと、遺骨は移せませんか?
墓地から遺骨を別の墓地等へ移す改葬には、一般的に自治体の許可(改葬許可証)が関わります。実務上は、今のお墓がある自治体で手続きを進めます。
Q3. 遺骨が複数ある場合、手続きはどうなりますか?
遺骨の数に応じて申請が複数になる扱いがあるため、早めに自治体の案内で確認しておくとスムーズです。書類の準備が一番詰まりやすい部分なので、先に動かすほどラクになります。
Q4. 供養方法で迷っています。決め方はありますか?
迷うときは、次の3軸に固定すると決めやすいです。
①維持管理の負担 ②手を合わせる“場所”が欲しいか ③親族の納得感
負担最小なら合祀型永代供養、場所が欲しいなら納骨堂・樹木葬、墓石を持たないなら海葬【海洋散骨】などが候補になります。
Q5. 海葬【海洋散骨】を供養方法にするのはありですか?
ありです。ただ、親族の理解や手続きの流れ(改葬の扱い)が関わる場合があるため、先に流れと考え方を整理しておくと安心です。
海葬【海洋散骨】の費用相場|貸切・合同・代行の違いと総額の決まり方
まとめ:墓じまいは「順番」を固定すると、迷いが減って進む
墓じまいは、気持ちの話と手続きの話が同時に来るから大変に感じます。
でも、順番を固定すると驚くほど進みます。
- 供養方法(改葬先)を決める
- 管理者へ相談し、撤去工事の見積りを取る
- 改葬許可の書類を集めて、役所で許可を取る
- 閉眼供養→遺骨取り出し→撤去→納骨(供養)
「何をいつやるか」が見えた瞬間に、不安は小さくなります。段取りが整うほど、気持ちの区切りもつきやすくなる。僕はそう感じています。
参考・出典(外部リンク)
- 厚生労働省:墓地、埋葬等に関する法律の概要 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130181.html
- 厚生労働省:墓地、埋葬等に関する法律(条文) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei15/
- (自治体例)改葬許可申請(東京都府中市) https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kurashi/tetuduki/sonota/kaisoukyoka.html
- (自治体例)改葬許可申請に必要な書類(東京都武蔵野市) https://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/todokede_shomei/kosekitodokede/1035356.html
よくある質問
お墓の大きさ・改葬先によりますが30万円〜100万円程度が相場の目安です。魂抜き・離檀料・改葬先の費用を合算して試算しましょう。
法的義務はありませんが慣習として3万円〜20万円程度を包む方が多いです。事前に相談しトラブルなく進めることが重要です。
永代供養墓・納骨堂・樹木葬・海洋散骨などが主な選択肢です。費用・管理の手間・宗教観を総合的に考慮して選びましょう。
主な手順は①お寺への相談→②改葬先の決定→③改葬許可申請(自治体)→④閉眼供養→⑤遺骨取り出し→⑥新しい納骨先への納骨です。
海洋散骨を依頼するなら、全国の海域に対応し追加費用なしで散骨してもらえる業者を選ぶと安心です。
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